こんにちは。山ねこ不動産店主の中原です。この記事では、空き家売却相談でよくある残念なケースを紹介します。ふつうの人々が考えるよりも、空き家や不動産の売却や処分は、進め方によって価値が変動しますし、売りやすさも変わります。ぜひ、良くある間違いや失敗を避けて、賢く資産を活用してください。
なお、この記事は、主に中山間地や田舎、地方の不動産を想定して記述しています。概ね人口3万人以下の市町の事例としてお読みください。(都市部では事情がまったく異なります)
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1.良くある最大の誤り 解体屋の後に不動産屋を呼ぶ
近隣から放置した空き家の苦情や問い合わせがあった場合、多くの所有者は、先ず最初に解体屋さんに見積もりを依頼します。そして、一般の人々が思うより、解体費用はずっと高額なのです。(木造2階建て民家で200-400万円程度?)
そして、この高額の解体費に驚いた所有者は、「やっぱり売却できないか? 0円でも貰ってくれる人は居ないだろうか?」と考えて、不動産屋に連絡を取るのです。
この解体屋=>不動産屋の順序の時点で、空き家の価値は下がり、かなり売りにくくなっています。
なぜなら、 解体屋 の見積もりの多くは、破壊調査を含み、また多くの作業員が土足で出入りするため、床や畳などが泥で汚れてしまうからです。破壊された天井や壁を補修し、泥まみれになった畳表を変えるだけで100万円近く費用がかかります。また、 破壊調査後の現状のまま、売り出すことも可能ですが、見た目が著しく悪くなり、売りにくくなります。ほとんどの場合、解体屋=>不動産屋の順序で相談するのは損です。
空き家でこまったら、弊社のような地域密着の不動産屋に相談するか、自治体の空き家バンクに相談しましょう。「売れなかったら、解体する」の順序の方が賢い選択です。 不動産屋(宅建業者)は成果報酬主義で、ほとんどの場合、売却が成立しなければ費用はかかりませんし、物件を破壊調査することもありません。まずはお気軽に相談してみてください。
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2.建物が傷んで困ったから売りに出す
10年以上、空き家を放置した末に、「雨漏りがひどくなったから売りたい」と相談される方が、多くいらっしゃいます。気持ちは良く分かるのですが、
ハッキリ言えば、あなたにとってのゴミは、他人にとってもゴミです。
ゴミの処分に困って、貰ってくれる人を探そうとしても、そんな人が見つかるわけがありません。自分が「欲しくない」と思った時点で、もう手遅れなのです。
この間違いを避けるためには、早めに決断することが必要です。「もうこの家は必要ないな・・・」と思った瞬間が、もっともその不動産の価値が高い時なのです。もはや草刈りも、雨どいの補修もできなくなったのなら、その空き家は「今が売り時」です。今後、その不動産の価値が今より高くなることはないでしょう。
売却は、それなりに大変な作業ですが、完全に廃墟と化して「負」動産となった空き家を処分するより、よっぽど楽でお金がかかりません。ともかく、早めの決断をおススメします。待っていても、何も得はないです。
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3.更地にした方が儲かる神話
1の誤りと重複しますが、一般の人々は「更地にした方が儲かる」という神話を信じている方が多くいます。しかし、これは場合によります。
現状、山間地で更地に新築を建てる人は、レアケースですから、宅地だけが売れるというのは、あまり信用できないです。
一方、土地価格に対して、建築の施工費は場所によってあまり変動しません。(むしろ僻地の方が高額かもしれない) 安い田舎の土地を買って高額の施工費を支払うより、おそらく、そこそこの都市の土地を買って高額の施工費を支払う方が一般的な消費行動に思えます。
空き家が良く売れるケースというのは、安い土地の上に、しっかりした建物が建っていて、その建物が割安に売られているケースが多いように思えます。すでに立っている空き家の、建物としての価値を冷静に評価しましょう。
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