こんにちは。山ねこ不動産 店主の中原です。

田舎の不動産屋アルアルの間違いについて、ここに記載させていただきます。

良くある誤解: 固定資産税を払っているから、この不動産はわしのもんや!

回答: 固定資産税の支払いは、所有権の証明にはなりません。支払っていても、所有権が登記されてなければ(通常)売却等はできません。

この問題は、所有者が死亡した時、相続に関する処理をまったく行わず、放置した場合によく起こります。固定資産税を課税する自治体は、とにかく徴税したいので、推定でも便宜上の代表者を納税義務者にします。(ようするに所有権の証明がなくても納税できる)

この時、固定資産台帳の納税義務者が、 便宜上の代表者になるのですが、これは別に相続登記をしなくても、ずっと残り続けます。だから、所有権が登記されてなくても、固定資産税を払い続けている人が、けっこう居るわけです。

ところが、いざ自分が所有している(と妄想している)不動産を売却しようとすると、法的な遺産分割協議が終わっていないので、所有権が特定されず売却ができなくなります。ここに至って、多くの(自称)所有者は、激怒するのです。。。

「固定資産税を払ってるんやから、わしのや!!」

お気持ちは察しますけど、不動産屋に怒ってもどうしようもありませんよ。。。一応、法治国家ですので、民法の想定どおり登記はやりましょう。。。

固定資産台帳と登記簿は無関係ですから。。。役人の人も、この問題、分かっていて無視するの止めましょうよ。。。